【 徒然 】
冷蔵庫の扉を開けて冷気に浸りながら考えていた。
万物は流転すると誰かが言った・・・
生命の神秘はそこに集約されるのだろうか・・・云々。
時の流れの中にあって、変わりゆく物と変わらぬ物とに思いを馳せた。
おそらく一ヶ月くらいになるか。
なかば液化したリンゴとキャベツが目の前で異臭を放っている。
生命現象とは かくもエキサイティングなものだと知った。
可燃ゴミの収集日まで心の隅に刻んでいよう。
果てはミイラか白骨体か。
02・6
『 機械時代の幕開けに 』
演算機械を造ろうと試みたチャールズ・バベッジは、
計算というのは機械に出来る事だから、そんな事に人間が時間を割くのは愚かな事だという信念を持っていた。
彼の生きた時代からおよそ2世紀。現在においてもまだ人間は愚かな仕事に従事している。
人間の諸活動はすべて、機械が発達すれば代用可能な事ばかり。
機械の無い時代にそれの代わりをするのは奴隷だろう。
そして、人間もまた機械に過ぎない。 一体何のために動いているのやら。